不動産取引で委任状を作成する際の注意点
2023/09/08
委任状とは、自分の代わりとして第三者に重要な手続きを行ってもらう際に必要な書類です。
場合によってはトラブルの原因になることもあるため、作成する際は注意しなければなりません。
そこで今回は、委任状を作成する際の注意点についてご紹介します。
委任状を作成する際の注意点とは
委任内容を明確にする
委任状には、代理人にどのような権限や義務を与えるのか、具体的に記載する必要があります。
不動産の売買契約を代理人に委任する場合、物件の所在地・価格・契約日などを明記しましょう。
有効期限を記載する
委任状に有効期限が記載されていないと、不動産取引では契約が無効になる可能性もあります。
契約完了までに起こり得るリスクを想定しながら、委任状の有効期限を細かく設定しておきましょう。
捨印を押さない
捨印とは、あらかじめ書類の空いたスペースに印鑑を押して、訂正が必要になった時に訂正印として使用できるものです。
一見便利そうですが、代理人が委任内容や有効期限を変更しても、捨印があればそれが訂正印とみなされます。
トラブルの原因になる可能性があるため、委任状に捨印は押さないようにしましょう。
氏名や住所は登記簿謄本と同じように記載する
委任状は本人や代理人の氏名や住所を記載しますが、登記簿謄本と同じ内容でなければなりません。
登記簿謄本と異なる氏名や住所を記載した場合、委任状が無効になる恐れもあります。
まとめ
委任状を作成する際は委任内容を明確にし、有効期限を記載しましょう。
また捨印を押すことは避け、氏名や住所は登記簿謄本と同じように記載することが大切です。
当社では不動産売却に関する手続きのサポートを行っていますので、必要書類で不明点がありましたらお気軽にご相談ください。